「月末になると、請求と入金の確認で他の仕事が止まる」。これは中小企業で、本当によく聞く悩みです。
この記事では、中小企業でよくある典型的なケースをもとに、請求・入金まわりをAIで仕組みにすると、どこがどう変わるのかを具体的に追ってみます。(※特定の実在企業の事例ではなく、現場でよく見る状況を組み立てた代表的なケースです。数字は時給2,000円での試算です)
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ビフォー:月末に、40時間が消えていく
従業員15名ほどの会社を想定します。経理を兼任している事務の方が、月末になるとこんな作業に追われています。
- 取引先ごとに請求書を作成し、メールやFAXで送る
- 入金を通帳・明細と照らし合わせ、1件ずつ消し込む
- 期日を過ぎても入金がない先を洗い出し、催促の連絡をする
どれも”型”のある作業ですが、件数が多く、月末に集中します。合わせて月およそ40時間。その時期は、本来やりたい資金繰りの管理や、経営者への報告が後回しになっていました。
何をしたか:3つの作業を、仕組みに置き換える
やったことは、派手な大改造ではありません。“時間が浮く一点”に絞りました。
- 請求書の作成を自動化:取引データから請求書を自動で組み立て、送付の直前だけ人が確認する。ここは freee(フリー・クラウド会計ソフト) のような会計ソフトの請求書機能を土台にするのが定番です。
- 入金の消し込みを自動化:入金明細と請求を自動で突き合わせ、ズレがあるものだけを人に知らせる。銀行口座を会計ソフトに連携しておくと、ここが一気にラクになります。
- 未入金の催促を半自動化:期日超過を自動で見つけ、催促メールの下書きまで用意する(送るかどうかは人が判断)。この”見つけて下書きする”ひと手間は、Google Apps Script(グーグル・アップス・スクリプト・Googleの無料の自動化の仕組み) のような小さな仕掛けで足せます。
肝心なのは、全部をAIに任せきりにしないこと。判断が要るところ(送付前の確認、催促を送る判断)は人に残し、単純な突き合わせと下書きだけを仕組みに移しました。
この土台になるのが、銀行口座を連携した会計ソフトの取引一覧です。入金明細がここに自動で取り込まれ、どの請求と突き合わせるかを照合できる状態になります。

アフター:40時間が、10時間に
結果、月末の作業はこう変わりました(想定)。

月末にやることは、この請求台帳を開いて入金状況を確認するだけになりました。誰の入金が済んで、どこが未入金かが一目で分かるので、催促が要る先だけに手を打てます。
事務の方は「月末に追われる感覚」から解放され、浮いた時間を、入金状況の早めの把握や、経営者への報告にあてられるようになりました。人を増やさずに、月末の詰まりが解けたわけです。
自社でも同じことができるのか?(ここが本題)
「うちでもできるのか」「いくらかかって、どれくらい浮くのか」。気になるのは、ここだと思います。
効果の大きさは、請求や入金の件数・今のやり方(手作業の度合い)・使っているツールで変わります。件数が多く、手作業が多い会社ほど、浮く時間は大きくなります。逆に、すでに freee のような会計ソフトでかなり自動化できている会社なら、伸びしろは小さめです。

だからまずは、御社の現状に当てはめて「どれくらい変わりそうか」の目安を出すことをおすすめしています。
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※ 本記事は想定シナリオです。実際の効果は御社の業務量・運用状況によって変わり、同じ結果をお約束するものではありません。